yuniwa by Kotomutsu - monologue & illustration & animation
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今回ICAFで作品を流していただくにあたって、ひとつわだかまりを抱えています。
果たして流してもいいものかと。
今更それを考えるのは詮無いことではありますが、気持ちを整理する意味でも書き残しておこうと思います。自分にとっては一番大事なことです。

卒制を作ってる間は描いてることが本当に本当に楽しくて、ずっと続けばいいと思っていました。
でも同時に、またいつ筆が止まるかわからない。また描けなくなったらどうしよう。って怖くて怖くて。
今までも回復したと思ったら、再び描けなくなるの繰り返しで、幾度も自分に裏切られてきました。今回だってそうならない保証はどこにもない。
それでも完成させなければいけない。
たとえ何を犠牲にしようとも。

本当なら、100%実力を発揮できる体調に戻るまで作りたくなんてなかったです。
どんなに頑張っても妥協したものにしかならないから。そんな中途半端なものになるくらいならはなから作らないでいる方が何万倍もマシです。
私に必要なのは作ることじゃなくて休息なのだ、と、誰よりも理解はしていて。
ただのイラスト一枚や本を作る程度なら、高校までの貯蓄がありますから、それなりの体裁は整えられます。けど、アニメは違う。違うのです。
在学中、「もっと描けると思ってた」「作品が完成しない駄目なやつ」「あなたには作品さえあれば」と言われれば言われるほど、申し訳ない気持ちだけがうず高く積み上がってゆく。
今の私には作れない。

卒制が最後のチャンスだったんです。心からアニメが好きだとわかってもらえるとしたら、これしかなくて。何よりICAFに出せる最後のチャンスで。
何年も苦境に耐えて、やっとの思いで美大にきたのに、何も残せないまま卒業する方が耐えられない…と思ってしまいました。
作り切らないと、その方がきっと後悔したんですよ。たとえ妥協せざるを得ないとしても。思い通りにならない苦しさを味わうとしても。

結果的に完成はしました。させました。
けどやはり、妥協の連続で、満足など到底できなくて、所詮この程度か…と感じます。
もともとの実力不足で悔しいのではありません。できるはずのことができない、でもできるとは誰にも証明できない。そのことに直面しなければならないことが何より辛い。
誰より劣るとか、目立たないとか、そんなことはどうでもいい。
ただ、自分の全力を出せなかったことの一点だけが心の底から悔しくて、情けなくて、消えてしまいたいとすら思います。
終わった今でも、「病気に喘いでさえいなければ」「あの苦しい年月さえなければ」「だったらいっそ作らなければ」と何度も何度も悪夢を見ます。
けれど今までの苦労のせいにすると、自らの人生全てを否定することになってしまう。だから何も言い訳になどできないのです。それなのに悔しくて悔しくてやりきれない。何も悪くない。誰も悪くない。出口のない苦しみですね。

手は抜いてません。
全力を尽くしました。
でも100%の力は出せませんでした。
たとえ体調が理由だったとしても、妥協は妥協です。

だから本当は、自分の中ではこれを上映する資格はないと思ってます。世に出せるものでは到底ありません。
作った本人が全力を出せなかったものに、一体どんな価値があるというのですか。人の心を揺さぶることができますか。

それでもどうしてICAFに出品するか。
アニメーションが好きで、こんなに面白いものが他にあるのかと感動して、その原点なわけです。
当時絵を動かしたい欲求だけもやもや抱えていた自分に、形を与えてくれたのがこの上映祭だから。入学前のことです。これなら自分にも作れる!って。
ICAFの委員を2年務めました。自ら志願して。
たとえ作品が出せなくても、あの空気が好きで、できるだけ近くで見たかったのです。
そうすると、ああやっぱり自分は心の底からアニメーションが好きなのだと、どうしても作りたいのだと思い出せるんですよね。

中途半端な作品になってしまったことも受け止めた上で、流していただきたいとお願いしました。
無論、本当にクオリティが残念なものであればそれも叶わなかったでしょう。そんなに甘い世界ではない。
ただ、自分が思い描いた作品に到底及ばなかったことが、ひたすらに責め苦であり続けるのです。
きっとそれも承知で、尺も足りたから、なんとか流してもらえる。
多摩美プログラムの他の作品が本当に素晴らしいぶん、申し訳なくて仕方がない。
だから他の映画祭その他には自分から出すことは一切ありません。ICAFだけです。
そうしたら、やっと終われるに違いない。
今までの苦しかった全部を切り離せるとしたら、その瞬間しかありませんから。
それだけを待ち望んで耐えてきました。

万感の思いを胸にこの目にしっかりと焼き付けてきます。
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